アルヴァ・アアルト もうひとつの自然
北欧・フィンランドが生んだ建築家アルヴァ・アアルト(1898-1976)は、
木やレンガなどの素材を生かし、周囲の自然環境との調和を図る建築で知られ、
フィンランドのみならず世界的に評価を得ています。
代表作の(1933年)は、
患者が少しでも心地良く過ごせるよう配慮し、アアルトが生涯大事にした、
人に優しい建築という考え方を体現したものでした。
また、友人夫妻のために設計した(1939年)は、
邸宅周辺の松の森と建物内部の連続性を意識し、
手すりや柱に至るまで自然の素材を多用した有機的な建築となっています。
アアルトはデザイナーとしての手腕も発揮し、ドアの取っ手から家具、
照明器具、ガラス器など、人が生活したり仕事したりする空間の隅々まで、
ディテールにも拘ってデザインしました。
レストラン・サヴォイのためにデザインした(1936年)は、
フィンランドの湖の曲線をイメージさせるもので、現在においても
親しまれるロングセラーとなっています。
この展覧会は、ヴィトラ・デザイン・ミュージアムと
アルヴァ・アアルト美術館によって企画され、各国を巡回する回顧展です。
日本においては、アルヴァ・アアルトの包括的な展覧会は20年ぶりとなります。
オリジナル図面、家具、照明器具、ガラス器、建築模型など約300点をご紹介する
この展覧会では、自然の美しさと温かみ、そして人間の温もりを大切にした
アアルトの建築とデザインが、日本においても多くの共感を得ることでしょう。
【イベント名】 名古屋市美術館開館30周年記念
アルヴァ・アアルト もうひとつの自然
【会場】 名古屋市美術館
【開催日程】 12/8(土)~2/3(日)
【開催時間】 9:30~17:00
※入場は閉場の30分前まで
※金曜日は20:00まで
【休館日】 毎週月曜日(ただし12/24、1/14は開館)と
12/25、12/29~1/3
【料金】 一般:1,200円(前売り:1,000円)
高大生:900円(前売り:700円)
※中学生以下入場無料
【主催】 名古屋市美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会、
中京テレビ放送
【協賛】 ライオン、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜、インターオフィス
【協力】 ルフトハンザ ドイツ航空、ルフトハンザ カーゴ AG、名古屋市交通局
【後援】 フィンランド大使館、愛知県・岐阜県各教育委員会、
名古屋市立小中学校PTA協議会